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羽黒山スギ並木保全とまちづくりシンポジウム開催

 令和7年8月23日、いでは文化記念館において「羽黒山スギ並木保全とまちづくりシンポジウム」が開催され、手向地区住民や関係者など70名が参加しました。

 パネリストに、当協議会の阿部良一会長はじめ、皆川治鶴岡市長、野堀嘉裕山形大学名誉教授、天田顕徳北海道大学准教授を迎え、「スギ並木を守ることが出羽三山・手向地区の歴史を紡ぐ」をテーマにパネルディスカッションが行われました。阿部会長は、スギ並木をはじめとした羽黒山の現状、野堀名誉教授は、スギ並木を音符に変換しメロディーにするという新たな手法による可視化、天田准教授は、スギ並木とまちづくりの〝と″から見るスギ並木の価値や保全と手向地区の歴史や文化の継承との繋がり、皆川市長は、これまでの鶴岡市の取組みとスギ並木保全や地域の歴史や文化の継承のために今後行政が出来ることについて、それぞれの観点からトークが展開されました。パネルディスカッションを通して、地域が同じ方向を向いて、同じ目線で考えることの大切さや、具体的に保全や歴史、文化の継承に取り組んでいくためには、地域と行政の連携も必要不可欠だということを再確認しました。

 その後は会場を羽黒山参道に移して、出羽三山神社伊藤信森林技監の解説によるフィールドワークを実施しました。フィールドワークでは、スギ並木の概要や危険木の状況などを、実際に参道を歩きながら解説を受け、参加者は一見健全に見える杉でも内部は空洞化が進んでいるということを目や耳で確認し、保全に向けた意識が高まりました。